被相続人が残してくれた財産の中には現金としてだけではなくその他にも物品などがあるケースもあります。
特に相続の対象となる物品の中に骨董品や美術品などがありますが、このようなものに対して必ず相続しなければいけないのかといえば一度は相続しなければならないものといえます。
ただし骨董品や美術品といっても、どれだけの価値があるかというのはそれぞれのものによって違ってくるので、鑑定人に評価してもらうだけの価値があるかどうかをあらかじめ見極めておく必要があるでしょう。

本当に高級なものであれば、相続品もしての扱いになりますが、さほど高級なものでなければ家財として扱うことになるので相続税の申告をする際などにも家財として記入すると良いです。
また家財であっても、骨董品としてであっても相続することに変わりはありませんので相続したくないからどこかに売ってしまうということはできません。
まずは評価額をしっかりと査定したうえで相続人全ての中でどのように分与するかを決めた後ならば売ることができます。

相続協議が終了するまでは勝手に売ってしまうようなことはできませんので、まずはこのような部分を覚えておかなくてはなりません。

一度相続した後は自分の好きなようにしてよい。

例えば被相続人がとても大切にしてた骨董の壺があり、この壺を相続した場合には相続協議が終了した後、相続した人間が売る分にはなんの問題もありません。
相続すると言っても、名前を書くわけではありませんから、あくまでも相続人の持ち主に変わるということとなりその後、売ってしまうのも飾っておくのも自由になります。
ただしこれを相続した本人ではなく、他の相続人が勝手に持ち出して売ってしまうというのは違反行為になりますので絶対にしてはならないことだと言えます。

万が一このようなことになれば、勝手に持ち去ってくてしまった人間はこれを相続した人物に対して現金での返還を行っていかなくてはなりません。
被相続人はとても大切に飾っていた骨董品であっても自分にはあまり価値を感じないので売ってしまいたいと思うのであれば、まずは一度相続協議の中で自分が相続することをしっかりと他の相続人も同意した上で自分のものにする必要があります。

一度自分のものにすれば、前述した通り売る事も可能になりますので一度は相続しないといけないものだと思っておきましょう。

売る際の金額についても気にする必要はない

相続協議を行う際には、あくまでも相続税の対象となるため、評価額を調べなくてはならないのですが、これを相続したあとで自分自身が売るのであれば、そこでいくらになるのかというのは相続協議の段階での評価額に左右される必要はありませんので自分が納得のいく金額で手放して良いです。
そのため、相続協議で評価された金額よりも高く売ってもよし、とにかくお金にしたいという理由から安く売っても良いです。
あくまでも骨董品が残っている場合には自分が相続した上でなければその後の扱いが自由ににならないということを覚えておくと良いでしょう。

また評価額そのものがある程度の金額になれば上で説明した通り、申告しなければなりませんから、隠した状態で相続税から逃れることはできません。
特に骨董品や美術品などの高級品に関しては誰がどんな物を所持しているのかをある程度税務署も把握していますので、相続税についての調査が行われる際に必ず指摘されてしまいます。